toggle
2010-09-07

忘れえぬ演舞

 

エイサーシーズン到来!

 

旧盆に県内各地の青年会や同好会で演じられる琉球伝統舞踊、エイサー。

大太鼓やパーランクー(小太鼓)を振り回し、激しく悠然と繰り広げられる演舞は
今はやりの「草食系」を微塵も感じさせない雄雄しさで胸が高鳴ります!

 

沖縄の言葉では、胸が高鳴る事を「ちむどんどん」と言うのだけれど

エイサーの太鼓の音に合わせ煽られて、心臓(ちむ)が「ドン!ドン!」いう感じは
まさに体感できる言語です。
(ビックリした時の「アキサミヨー!」は、いまいちピンとこないんですけどね)

今年はもう糸満の喜屋武エイサーと、具志頭のぐしちゃんエイサーを観て来ましたよ!

 

●     ●     ●

 

だけど、私には忘れられない演舞があります。

 

01.エイサー隊のやっさん① 

 

私の住むアパートから程近い、南城市・玉城にあるテーマパーク
『おきわなワールド 文化王国・玉泉洞(以下、玉泉洞)』

そこで年中行われている観光客相手のスーパーエイサー
私の生まれてはじめて観たエイサーであり

忘れられない、特別なエイサーなのです。

 

今でこそ毎日が楽しくて、晴れてるだけでご機嫌なこんなお気楽極楽人間の私ですが
その昔は、ふざけていても、楽しんでいても

「この楽しさはいつまでも続くものではない」

なんて冷めた考えがつねに付きまとっていて、訳もなく寂しい気持ちになったりしてた
生意気な子どもでした。

 

今にして思えば、珍しくもない反抗期や無情観。
若者特有の荒廃的な感傷ですが、その感傷の真っ只中にいる頃はそうとも気づかず
けっこう深刻に悩んでたんですよ。

 

自分の胸には、ぽっかり大きな穴が開いていて
どんなに楽しいことも、嬉しいことも、ドキドキするようなことも
すぐにその穴から、ストンと抜け落ちてしまう。

 

だから忘れないように、楽しいことは書き留めなくちゃ。

 

私の執拗なレポート癖は、その頃の名残かもしれません。
その時その時に感じた、幸せな気持ちを忘れないように。

 

●     ●     ●

 

そんな私が、初めて運命を感じたのが、沖縄との出会いでした。

 

旅行で訪れたその日、空港に降立ち
湿度の高いムワッとした熱気に包まれたその瞬間から

 

私の中で何かが変わりました。

 

私と世間を隔てていた、薄い氷の膜がパリンと割れたような

ずっとザーザー言い続けていた
ラジオの周波数が、突然ピタリと合ったような

殻をやぶって、新しい、本当の自分が生まれてきたような

 

そんな爽快で、鮮烈な体験でした……!!!

 

●     ●     ●

 

それからの私は、神奈川に帰ってからもずっと

「沖縄の神様が呼んでる」

と、沖縄に住むことばかりを夢見て過ごしていました。

 

 

とはいえ、仲良し我が家。

親はもちろん反対するし、私自身も本音では愛する家族と
海を隔てた遠い島に離れて住むなんて、できるのだろうか……と

 

初めはだましだまし、お金をためては観光旅行
お金をためては援農ボランティア
短期・長期の滞在を繰り返すのが関の山でした。

 

 

そして、お金をためて挑んだ『糸満自動車学校』での合宿免許。

 

一ヶ月間限定のプチ移住中
ふらっと訪れた玉泉洞で、その人「やっさん」のエイサーを観て………

 

本当の本当に、私の心は決まったのでした。

 

●     ●     ●

 

沖縄の神様が具現化して
目の前に現れたの!!」

 

その日は興奮して、合宿所の寮生みんなにそう言いました。

 

馬鹿げたことを、と思うかもしれないけれど、まさにそんな感じだったのです。

 

踊っている時のあの人ときたら!!!

 

やっさんが舞台に現れた時、雷に打たれたみたいに感じて
それからはもう、釘付け。

 

他の人とは明らかに違う。

 

太鼓を叩く姿は、神々しく猛々しくて
バチの角度や所作は、繊細で美しい。

 

並外れた美意識と、それに伴う実力と体力、練習量が、素人目にもビリビリ感じられて

とにかく、もう!もうっ!! 大感激してしまったのでした!!

 

 

だから、と言ってはなんだけど
玉泉洞から車で数分の具志頭村(合併前当時)に、のこのこ移住してきた私。

ファン第1号を公言してはばからず、嬉し楽しいエイサー通いは続きました。

 

02.エイサー隊のやっさん② 

 

 

けれど、そんな楽しい日々が、ある日突然の終結。

 

「今日、エイサー隊を辞めてきました」

「えっ!?」

 

やっさんがわざわざウチを訪ねて来るから
何事かと思いきや……えーっ!?

 

この頃やっさんは、三宅裕司さんがはじめた
『沖縄マルチパフォーマー オーディション』に応募していて
その現場風景がテレビにも取り上げられるようになっていました。

それを良く思わない人が今の職場の上の方にいて
だんだん居辛い雰囲気になってきてると聞いてはいたけれど………

 

「わざわざ、教えに来てくれたの?」

「………ファン第1号だから」

 

握手して、見送った後、少し泣きました。

やっさんのこれからを応援したいけど
もう二度とやっさんのエイサーが観れないなんて…

 

楽しいことは、やっぱり長くは続かない。
大事なものは、いつか消えてなくなっちゃう。

 

 

・・・・・・・・

 

 


だけど

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

あれ?

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

不思議なことに

 

私を長年苦しめていた、あのぽっかり開いた冷めた嫌な穴

 

 

なぜか

 

 

なにかで満たされたように、跡形もなくふさがっていたのでした。

 

 

 

=============================

宮古インポッシブル
BLOG ● http://tomurayama.ti-da.net/
※トムクルーズのそっくりさん、沖縄の俳優 ・村山靖さんのブログです。
そう、この記事に出て来る「やっさん」とはこの人のこと!!

(2015年10月現在)

=============================

ともぞーさんの徒然日記
BLOG ● http://ameblo.jp/tomozo0125/
※趣味や旅行、ハンドメイド…日々の出来事をゆる~く語るブログです。
(2015年10月現在)

 

今回のこの画像は、友達のわか(ともぞー)が撮ってくれたものです。

エイサーしてるやっさんを観ている時の私は
呼吸するのもままならないほど固まってしまっているので…
当時、東京から旅行で来ていたわかが、私のかわりに山ほど撮ってくれたのでした!!

持つべきものは、写真のセンスの良い友達!

もちろんこれらの画像は、撮影者である わかと
被写体であるやっさんの許可を得て今回のブログに載せてます。

 

 

 

 

 

関連記事
Comment





Comment



CAPTCHA